タマヤだより Blog

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17.11.17

続けてきたからこそできたもの part2

前回の続きです。約40年ほど前に国産小麦を使い始めますが、
先代社長の『日本独自のパンの食文化を作りたい』ということと『美味しいパンを作る』という2つの強い想いがありましたが、
しかし、当時はそんな想いだけで簡単に作れるようなものではありませんでした。

以前、北海道の方が工場見学に来られた際におっしゃっていたことでびっくりしたことがあります。
『昔は国産小麦というと販売するにも買い手が少なく、処分に困ったものだった。
それがタマヤパンさんではこんなに多くの北海道産小麦が使われている。しかもメインの小麦粉として使われているとは驚きです。時代も変わったものですな』とおっしゃっていました。
それを聞いたとき、自分では当たり前であった国産小麦でパンを作るということが、先代社長の時代では考えられないような時代だったんだと、、、
しかも、そんな時代によく挑戦したなと思いました。
改めて先代社長の行動力といいますか、決断に驚きました。
最初の2つの商品は食パンとあんぱんでしたが、実は国産小麦を使うことよりも凄いことがあります。
なにかと言いますと、そう パンを発酵させるための酵母です。
日本のパンということで酵母も日本独自のもので作りたいということから、
自家製の天然酵母、酒種を開発します。酒種とは米と米麹を約1週間かけてパンを発酵させることができる酵母に育てたもののことです。
これも開発に数年を費やしたと聞いています。
このブログを書いていて改めてその行動力と忍耐力には驚かされます。
この酵母について詳しくはまたの機会に書きます。
続く。