自家製の天然酵母について　2

自家製の天然酵母についてもう少しお話しますと
僕の代になって変えたことが１つあります。原料のお米です。
小麦粉に関して、品種や生産者など様々な可能性を検討していた時に、ふと、このお米も何か品種や産地、生産者などで味が変わるのではないか？と思ったのです。
そこから、色々と試してみました。やはり、お米というと“コシヒカリ”ですよね。
そこでコシヒカリに変えてみたり、品種にこだわらず育て方で、無農薬、減農薬のものに変えてみたり、知り合いの酒屋さんにお願いし、酒米、山田錦で作ってみたり、ホントいろんなものを試しました。結果はといいますと、正直、味でいうとあまり違いが感じられなかったです。１つだけ何かこれは違うなというのが、酒米でした。ただ酒米の入手に関して当時は難しく、お米で何かピンとくるものはないか、再度探そうということになりました。
ここまで経緯を書いていると、自分も先代の血を受け継いでいるなと思います。
やり始めるととまらないっていう感じですかね。
話に戻ります。それからも色々と探していましたが、“これだ”っていうものが見つからず月日は流れていきました。おそらく3年ほど経っていたかと思います。
そんなある日、営業部長の西尾が、『社長、酒種のお米、いいのがありました～！！』と興奮気味に会社に戻ってきました。あの時の表情といったら、やっときた～って感じでした。それが、兵庫県豊岡市の『コウノトリ育むお米』です。
あるときに豊岡市長さんの講演会でこの話を聞いて感動し、タマヤパンが使うならまさにこのお米しかない。
そういう想いで帰ってきたようでした。
結局、このお米を使うことになるのですが、コウノトリのお米に関しては、またの機会に詳しく説明します。このお米に関する取組は素晴らしいです。