日経MJに掲載していただきました。5
前回からの続きです。
小麦を国産に変えることだけでなく、レシピそのものも見直してきました。
副材料である、酵母、油脂、塩、砂糖など全てです。これは今現在も続いています。常に現状よりいいものはないか?と考えています。
酵母について言いますとまだ全てではないですが、多くの商品は天然酵母に変えてきました。天然酵母もレシピも変えてというのは、現在進行形で、まだまだ自分が目指すタマヤパンのパンにはなっていません。もっともっとおいしいパンをお届けしたいと思っています。
新たなチャレンジとして、大和田さんの小麦の事が書かれています。
ホントに一番最初は大阪弁で言うと
『なんやこれ~めっちゃうまいやん~』って言うのが食べた瞬間の感想でした。
『この品種でこんな味になるんや~』もうホントびっくりでした。
この方の小麦でパンを作りたい。そこがスタートでした。
ただ、過去に産地を限定して数量が無くなり休止になったり、
何かを限定するということは、それなりのリスクは付きまといます。
当初からそうすんなりと流れるものではないことを予想していましたが、
それが予想以上でした。
しかし、ここであきらめるということは、僕の頭の中にありませんでした。
少し話がそれますが、何か壁にぶちあった時に、思い浮かぶ言葉があります。
『あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?』です。
バスケットボールが好きな方は、知っている人が多いと思いますが、そう『スラムダンク』の中で出てくる安西先生の言葉です。
僕が中学校の時バスケットボールをやっていたので、スラムダンクが好きでよく読んでいました。社会人になってからもビジネス書などでも題材にされているのを見て、読んでました。そこでいつも頭の中にあります。いい言葉です。
本題に戻ります。
ここでは詳しく書きませんが、
その当時はタマヤパンのロゴマークにも書かれているキャッチコピーの通り、
『信じられるはおいしい』ということをモットーに、
大和田さんと何度も何度も相談しながら、現在の形になるまで進めてきました。
ここに来るまで本当に様々な方に助けて頂いて大和田さんの食パンが完成しました。
これも現在進行形で携わる方々に応援していただいているからこそ販売を続けられる商品です。
ここでは、タマヤパンが作るのにも売るのにもテマがかかると言って頂いていますが、それはもちろんの事ですが、
これに関しては、大和田さんが一番テマがかかるのと、
毎年、何といっても自然相手の農業ですから、
すごいリスクを背負いながら我々の為に、日々食べて頂いているお客様の為に小麦を育ててくれています。
農家さんにとっては、非常にやっかいな品種だそうで、
聞けば聞くほどそういう難しいものをお願いしている事に申し訳ない気持ちがあります。しかし、これが1番という想いもあるので、何とか作って頂きたい。
そして、作って頂く限りはタマヤパンとして最高のパンとしてお届けすることを
もっともっと頑張っていかないといけないという気持ちになります。
小麦農家さんがあってのタマヤパンなので。
まずは、この食パンをより多くの皆さんに食べて頂くことですが、
僕も大和田さんもこれで満足はしていません。
今年も何度も本別町に伺って、
もっとおいしいパンを作る為には?というような話を重ねてきました。
大和田さんもパン好きなので、地元北海道のおいしいパン屋さんも教えていただいたり、一緒にパン屋巡りをしたりしてお互いの意見を交わしています。
次はどんな商品になるかまだ分かりませんが、楽しみにしておいてください。
僕と大和田さんの美味しいパンを作る挑戦はまだ始まったばかりです。
続く