ロングバケーションが取りたい!
こんにちは! 3代目の田中です。
前回のブログ「働きやすい職場、目指します③」で、
「ロングバケーション」について触れました。
今回は少し長くなりますが、タマヤパンのロングバケーション構想についてお話します。
タマヤパンの会議室には、
僕が考えていることをイラスト図にまとめた、
1枚の紙が貼られています。
その中にある言葉が、
「人生を楽しく、幸せに!」です。
これは僕のタマヤパンへの想いを象徴したような言葉であり、
この考えが、ロングバケーション構想にも結びついているのですが……。
2012年の社長就任当初からこういう意識を持っていた訳ではありません。
当時は目の前の課題をクリアし続けることに必死で、会社の未来まで考える余裕がありませんでした。
そして、しばらく経って冷静になってみると、今度は不安なことだらけ!
「自分が社長でいいのか?」「会社は本当にこの方向性で良いのか?」「苦労をかけたみんなに恩返しできるのか?」など、自問自答の日々が続いていました。
答えを見つけるために、自分がなぜこの会社を継がせてもらおうと思ったのかなど、必死で内省し、本当にさまざまな方に話を聞いてもらいました。
そして、ひとつの答えにたどり着きます。
タマヤパンで僕が成し得たいこと。それは噛み砕くと、「タマヤパンに関わるすべての人に幸せを感じ取ってもらう」ということでした。
会社にはそれぞれの価値観や考え方があり、それが経営理念や社是という形で存在しますが、タマヤパンではまさにそれが、みんなで幸せになろう!ということで良いのではないかと。
パンを食べてくれる皆さん。
仕入れ先の皆さん。
販売店の皆さん。
タマヤパンと関わりのある会社の皆さん
地域の皆さん
そしてタマヤパンの全スタッフとその家族。
みんなで幸せになれたらいいなと思っています。
そんな想いで、2020年、冒頭の「人生を楽しく、幸せに!」の言葉を会議室に掲げた次第です。
でも、じつはコレ、タマヤパンにとっては今に始まったことではなかったんです。
おじいちゃんは、なぜ会社を興したのか?
終戦直後、小麦の配給で使い方が分からず困っていた人たちのことを想い、小麦粉を預かり、パンに加工する加工賃をいただく商売を始めました。
地域の人の困りごと解決が事業の存在意義であり、最初の志になったのだと思います。
困っている人に自分が役に立てることで貢献する。それによって、自分の生活もできるし、何より幸せを感じることができる。そんなスタートだったに違いありません。
表現方法は違えど、創業者である祖父の会社創業の志が自分の中に落ちていたかと思うと、嬉しい気持ちでいっぱいです。
だから、会社の方向性を迷うことは、もうありません。
みんなが幸せでいられる、良い会社をつくることに一生懸命であれば良い。
……さて、前置きが長くなりました!
その「人生を楽しく、幸せに!」する会社像にある制度が、ロングバケーションなんです。
1週間程度の休みはよく聞きますが、海外旅行をするにしても、地球の裏側まで行くにはタイトなスケジュールです。
一方、海外にはロングバケーションが当たり前にとれる国があるというではありませんか。
日本人ももっと休んで遊ぶべき。僕はそう思ってこういう制度を作ろうと考えました。
一度きりの人生、目一杯楽しんで欲しいです。
現実にはさまざまな課題があり、すぐに実行に移せる訳ではありませんが、1日も早く実現できるように、みんなとどうすればできるかを考えていきたいと思います。
ロングバケーション制度ができたら、自分はどうするか……。
海外も行きたいですが、キャンピングカーで日本縦断なんていうのも良いですね。
具体的なイメージがある方が早く達成できるかもしれないので、しっかり考えたいと思います!